鈴木伸吾
-模型作家 / 現代美術家-


 

Mss.Pelly in Shibuya

鈴木伸吾は、ハンドメイドの模型をカメラで撮影する事で”独自の世界観”を作りだす、東京を拠点に活動する現代美術家。

細部にこだわった本物そっくりなミニチュア模型を全て手作業で製作。このミニチュア模型だけでも立派なアート作品として確立しているが、驚く事に彼の”アート製作”にとってその模型は過程の一部に過ぎない。

-Official Statement-
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私は指先で「世界」を作り直すことで、世界のからくりを解りたいのです。

私の制作は実際の風景を縮小模型に作りかえるところから始まります。実際に縮小模型を作ることで、今まで見過ごしていた事柄を理解したり、その風景に別の意味を見出すこともあります。制作する過程で自分自身の意識もゆれ動き、模型細部に微妙な誤差が追加されます。この過程を繰り返すことで、再現した模型と実在する物との距離感が私唯一のものになります。

メジャーを手に、実在するコンビニエンスストアや電車の車内、幹線道路、新築マンションなどを実測し、それをある比率で縮小したジオラマを忠実に再現した上で撮影します。(4×5inchフィルムにて)仮設のジオラマは撮影後に壊し、撮影されたイメージは実体を持たない影になり、ますますある種の遠い感覚を獲得してゆきます。

模型は不完全な存在です。模型をとおして‘本物そのもの’へ注目することでより現実を感じ取ることができるようになるのです。

展示は、縮小模型を撮影した大型写真を展示します。縮小模型の大型写真を展示することで、展示空間全体のスケール感に違和感が生じます。観客はこの実態のないイメージ(写真)を鑑賞することで改めて現実を感じ取ることになります。
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[Profile & Biography]
1964 静岡県生まれ
1988 東京藝術大学工芸科卒業
1990 東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了

- 個展(抜粋)
2002 トキアートスペース
2009 アトランティコギャラリー  東京
2010 東京画廊+BTAP 北京
2012 E&Cギャラリー 福井
2012 Zen Foto Gallery 東京
2013 新宿高島屋美術画廊

- グループ展(抜粋)
1998 PHILIP MORRIS Final Selection 東京国際フォーラム東京現代野外彫刻展
   世田谷美術館、砧公園
2001 Vermont Studio Center USA Open Studio
    TamaVivant 2001 多摩美術大学絵画棟ギャラリー都庁前駅構内
2009 Art_icle Award 2009 デザインフェスタギャラリー
    KEUMSAN GALLERY ソウル
    TOKYO GALLERY+BTAP 北京
    明るい世界展 AIT ROOM

[受賞]
1998 東京現代野外彫刻展奨励賞
2001 Artist Grant of Vermont Studio center USA
2009 art_icle Award 2009  グランプリ

[Official Page]
HP: http://shingo-suzuki.com/

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